若尾文子、三島由紀夫の秘話を明かす
女優の若尾文子(80)が5日、東京国立近代美術館フィルムセンターで開催中の「映画監督 増村保造」(9月7日まで)でトークイベントを行った。
1986年に死去した巨匠の過去最大規模の回顧上映で、増村作品に20本出演した若尾は「私には一切ああしろこうしろとおっしゃらなかった。以心伝心。不思議な関係でしたね」と振り返った。
また、増村監督、三島由紀夫主演の「からっ風野郎」について「増村さんはみっともなくならないように演技指導して、見ていてつらかった。増村監督は厳しく接していた。三島さんとの取っ組み合いの長いショットは、俳優さんでも大変なのに演技は素人の三島さんだったので苦労が多かった」と裏話を披露。撮影後、三島と赤坂で踊ったといい「とても不器用なダンス」と明かしていた。