ベネッセ 顧客情報2070万件漏えい

 ベネッセホールディングス(HD)は9日、グループ会社が提供する通信教育サービス「進研ゼミ」「こどもちゃれんじ」などの顧客情報約760万件が外部に漏えいしたことを確認したと発表した。最大で約2070万件に上る可能性がある。情報には子どもと保護者の名前、住所、電話番号、子どもの生年月日や性別が含まれる。

 漏えいしたのは、ベネッセコーポレーションの通信教育や英語教室など26の商品・サービスを利用している顧客や過去に利用していた顧客の情報。社内調査で社員以外の内部関係者が情報を持ち出したことが判明した。警視庁は9日までに、同社から相談を受け、不正競争防止法違反の疑いで捜査を始めた。

 ベネッセは、クレジットカード番号や銀行口座、子どもの成績に関する情報の漏えいはなく、金銭的な被害の報告はないと説明したが、子どもの個人情報が流出する深刻な事態になった。

 ベネッセHDの原田泳幸会長兼社長は9日、東京都内で記者会見し、「顧客の個人情報が流出し、多大なるご迷惑をお掛けし深くおわびします」と謝罪。社内情報管理の安全性が確認されるまで2週間から1カ月程度、新たな顧客獲得につながる営業活動は停止する。

 情報漏えいの全容が判明した後、ベネッセHD前社長の福島保副会長ら取締役2人が引責辞任すると述べたが、原田氏自身の辞任や処分は否定した。

 6月26日以降、通信教育を手掛けるIT事業者からのダイレクトメールがベネッセの顧客に相次いで届き、情報漏えいを疑う問い合わせが急増、事件が発覚した。6月27日に社内調査を始め、情報が漏れた可能性が極めて高いと判断した。

 問い合わせは、ベネッセの個人情報保護窓口、フリーダイヤル(0120)924721。

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