小林幸子、コミケでCD手渡し
歌手・小林幸子(60)が、日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット86」(8月15~17日、東京国際展示場)に参加することが13日、分かった。関係者によれば、歌手の参加は初めて。会場では自らブースに立ってコミケ限定となるCDミニアルバム「さちさちにしてあげる♪」を配る。
若者が中心となる祭典へ60歳の小林が参加する。異例のコラボは幸子が自ら希望した。昨年末にコミックマーケット(コミケ)の存在を知り「歴史と伝統があるクリエイターの創作発表の場。創作者個人として純粋に参加したい」と個人サークルとして申し込んだという。
今回は会場でCDを頒布する。その内容も通常の演歌でなく、若者文化に合わせた。ネットの世界で「最強」を意味する「ラスボス」の愛称で若者と交流しており、今回はそこで生まれたものを基本に構成する。
CDには、ボーカロイド「初音ミク」の人気曲「千本桜」など、ネットで人気の音楽ジャンル「ボーカロイド」の楽曲5曲を収録。昨年の大みそかにニコニコ動画が行ったカウントダウンライブや、4月に行われたニコ動のイベント「ニコニコ超パーティー3」で生披露したものだ。
ちなみに表題曲で「さちさちにしてあげる♪」は、初音ミクの「みくみくにしてあげる♪」の替え歌バージョン。
ジャケットもディズニー映画「アナと雪の女王」をイメージした。“氷”に代え“幸”をみんなに届ける!との思いを表現する。「新しいものに挑戦して、どんどん広がっていくのがうれしい」と話す幸子。さらなる新展開を期待していた。
幸子が参加する「コミックマーケット」は、1975年に始まった日本最大の同人誌即売会で今回で86回目。毎年夏と冬に東京国際展示場で開催され、のべ約50万人以上が来場する巨大イベントとして知られる。毎回、アニメキャラクターなどのコスプレイヤーも話題となる。