哀川翔、品川ヒロシ監督とタッグ
俳優・哀川翔(53)の芸能生活30周年記念映画「Zアイランド(仮題)」(来年公開)がこのほどクランクアップした。
元やくざの組長が、謎の伝染病がまん延する離島で大バトルを繰り広げるストーリー。「海外にも発信できるものを」という共通の思いを持つ品川ヒロシ監督(42)とタッグを組んで、哀川の記念碑となるアクションエンターテインメント作品が誕生する。
節目の年に哀川が主演するのは、世界を視野に入れたアクション作品だ。出演のきっかけは哀川が品川監督の前作「サンブンノイチ」(14年)に出演したことだった。現場で次回作の話になり、2人は「海外にも発信できる作品を」と目標が一致。哀川は品川監督のオリジナル脚本企画で、30周年を迎えることを決意した。
こだわったのは「共通点」と「日本独特」というキーワード。世界の誰が見ても分かるアクションと、「やくざ」や「日本刀」といった日本にしかない要素をミックスさせた。
お笑いタレントの木村祐一(51)、お笑いコンビ・千鳥の大悟(34)、野性爆弾の川島邦裕(38)、俳優の中野英雄(49)が演じる敵対組織メンバーや感染した島民らを相手に大暴れする哀川の姿は、90年代に「Vシネの帝王」と呼ばれた当時をほうふつとさせる。
「50を過ぎてまたアクション。大変だよ」と言いながらも、表情はイキイキ。組を解散しながら、10年後に再び抗争に身を置いて血をたぎらせる元組長と自身を重ね合わせていた。
新潟県佐渡島のロケで思う存分腕をふるった品川監督は「刀、ガン、カーアクションとどれも初めて。外国の人が喜びそうだなって思います」とニヤリ。哀川とは01年にテレビ朝日の深夜番組「虎の門」で顔を合わせて以来、13年の付き合いだが、「大人を巻き込んで、ここまでバカなことをできる喜びはあります。翔さんのおかげですよ」と感謝していた。