Toshl衝撃!洗脳&暴力生活を激白
ロックバンド・X JAPANのToshl(48)が、1997年から12年間、自己啓発セミナーに傾倒し、主宰者と元妻に暴力支配を受けた詳細を、自著「洗脳 地獄の12年からの生還」(講談社)で告白している。
08年のX JAPAN再結成後も続いた酷使と搾取の日々。地獄から生還したToshlが、本紙に、ファンへの思いと、暗黒の日々を赤裸々に明かした。
93年に舞台共演で知り合った元妻と97年に入籍。元妻の言うがままにX JAPANを脱退し、Toshlは、セミナーに傾倒していった。
そこから12年間の主宰者と元妻による監視生活が始まった。X JAPANを「宇宙的犯罪者」とすり込まれ、日々「お前はエゴが強い」「醜い」と罵倒された。抵抗すれば暴力制裁を受けた。98年に他界したhideさんの葬儀の日も、暴力を受けていた。「暴力の恐怖が疑念をかき消し…その繰り返しです。醜い人間は金を稼ぎ主宰者に使ってもらうのが、地球への貢献だと、ある種、信じ込んでいました」。
主宰者のCDをドサ回りで販売し、売り上げは全て搾取された。Toshlは今、「ファンの方々を団体に入れた事実はないですが、自分がCDを売り、金は全て彼らの生活、娯楽に。それに加担した意味で、僕も加害者だと思います」と悔やんでいる。
07年、セミナー側に、X JAPAN再結成に動くよう指示され、Toshlは9年半ぶりにYOSHIKIに連絡した。YOSHIKIは「本当に信頼しても、いいよね」とすぐに動いてくれた。その時、珍しく、幼なじみだった頃の昔話をしてきたという。「当時まだ僕は向こう側の人間でしたが、幼稚園の頃の話とかは少し開放的になれた。彼なりに僕の心を開こうとしたんでしょう」。
だが、その後も地獄の日々は続き、やっと脱出できたのは、09年だった。
「皆さんのおかげで立ち直ることができました」と感謝の念は尽きない。Toshlは「自分も親の年になり、今後は悩める若者が1人でも道を踏み外さないよう、少しでも寄与できたらと思います」と誓っていた。