小林旭・浅丘ルリ子 黄金コンビ再び
俳優で歌手の小林旭(75)と女優の浅丘ルリ子(74)のコンサートツアー「夢~悠久の時の流れに 青春再び」が3日、東京国際フォーラムで開幕した。日活映画「渡り鳥」シリーズなどで共演したゴールデンコンビは、息の合ったトークを展開。最後はこの日発売されたデュエット曲「いとしいとしというこころ」を初披露し、5000人の観客を沸かせた。
「いとし‐」は作詞家の故阿久悠さんが小林に残した数編のうちの1つだ。小林は「兄弟みたいな人だった。残された作品を大事に出していきたい」と話し「今の高齢者に遊び心の時間を補ってあげられる歌。年寄りの照れくささを隠して口説ける」と、マイトガイらしくPRした。
小林と浅丘は昨年、舞台「熱き心で突っ走れ!」で久しぶりに共演し、その縁でデュエットが実現。小林が「『お前歌え』と言ったら『歌なんか嫌よ』と。でも無理やり歌わせちゃった」と明かせば、浅丘は「でもこの歌、好きになっちゃった」と、笑顔で小林を見上げた。
「一番近い、大事なお兄様。何かあったらすぐ電話しちゃう」(浅丘)「あうんの呼吸で話ができる大人の付き合い。芝居をすればするほど彼女が応えてくれて、互いに呼応し合う。それが旭・ルリ子のコンビの良さ」(小林)と、信頼感は絶大。2日夜も、緊張で眠れない浅丘が夜中に電話したという。
「渡り鳥」後、ラブシーンはないというが、小林は「お互い結婚離婚を味わったし。へそのごまの数まで知ってるよ」と大笑。浅丘が「それは知らないけど」とすかさず返すなど息はピッタリだ。
コンサートでは映画「ギターを持った渡り鳥」を上映。浅丘が「愛の化石」、小林が「ギターを‐」などのヒット曲を熱唱し、「いとし‐」で締めくくった。12月15日まで45公演を行う。