茂木健一郎氏「花アン」でドラマ初出演
脳科学者の茂木健一郎氏(51)が、現在放送中のNHK連続テレビ小説「花子とアン」(総合 月~土曜、前8・00)で、ドラマ初出演することが5日、分かった。出版社・小鳩書房の社長・門倉幸之助役で、のちに「赤毛のアン」の出版を決める重要人物。ドラマの最終週となる今月25~27日に登場する。
「花子とアン」の最後に意外な大物が登場することになった。
茂木氏が演じるのは、ヒロイン・花子(吉高由里子)が、向学館の編集長・梶原(藤本隆宏)から紹介された若き編集者・小泉(白石隼也)が勤務する出版社・小鳩書房の社長・門倉幸之助役。のちに花子の「赤毛のアン」の出版を決める、物語の最後における重要な人物だ。
実は、茂木氏は小学5年生のときに「赤毛のアン」に出会って以来、「『赤毛のアン』に学ぶ幸福になる方法」という著書を出版するほどの大ファン。ドラマを制作する上でスタッフが同著を参考にしたほどで、「『アン』への愛をセリフでなく、自分の言葉で語ることができる」(加賀田透チーフプロデューサー)と、出演を打診した。
初のドラマ出演が朝ドラとなった茂木氏は「朝ドラはドラマ界の“紅白歌合戦”みたいなもの。ドラマ経験のない僕が出るのは想定外」と驚きながらも、出演を快諾した。
撮影は初体験の連続で、「人生最大のプレッシャー」と茂木氏。自らが見聞きした、出版界の本への愛を演技で出そうとしたが、「そういう余裕がないまま終わった」と振り返った。それでも、「花子の人生の集大成というものが見えてくる感動の最終週になっていると思う」とアピールした。