嵐 原点のハワイで15周年記念ライブ
11月にデビュー15周年を迎える嵐が19日(日本時間20日)、デビュー会見を行った米ハワイで、15周年記念公演をスタートさせた。2日間で3万人を動員するハワイ最大規模のライブでメンバーはヘリコプターからステージに降臨。思い出の地で5人は瞳を潤ませながら、15年間ともに歩んだメンバーやファンに感謝。“感謝感激涙のがい旋ライブ”で16年目へ向け、弾みをつけた。
ハワイの夜空にアンコールの声が響き渡ると、歓声に応えるように、5人は15年分の思いを語り始めた。
グループ結成に乗り気でなかったというリーダーの大野智(33)は「(当時は)もやもやしていた。でも…」と言葉を詰まらせ、「15年たって、今は葛藤はありません。15年支えてくれた皆さんのおかげです」と絞り出すと涙がほおを伝った。普段はひょうひょうとしている大野の涙に相葉雅紀(31)は「嵐でよかった」とつぶやき、松本潤(31)は「この5人でよかった」と瞳を潤ませた。
ステージは15年の軌跡をたどる規格外の海外公演となった。オープニングでは黒のヘリコプターに乗り、太平洋上からステージに降臨。赤いスーツ姿でデビュー曲「A・RA・SHI」を歌い始めると、夕日が映える特別ステージでハワイアンアレンジした2曲も披露。ヒット曲「Monster」ではファイヤーダンスをバックに歌い、さらに花火400発も打ち上げた。
99年9月にハワイでクルーザーを使い、総費用5000万円をかけた結成会見の規模を超える、初のハワイ公演となった。
今回はハワイ州知事のニール・アバクロンビー氏から招待を受け、堂々の“がい旋”。オアフ島西部に位置する「コオリナ」に、東京ドームの2倍を超える空き地を整備し、スクリーン10台を設置した会場を作り上げた。日本から海上輸送でムービングステージ、コンテナ16個を持ち込み、さらには20トンの機材などを空輸した。日本からツアー客1万5000人(2日間)が会場に集結し、日本国内でも209劇場でライブビューイングを行い、計14万人を動員予定だ。
相葉は「世界中に嵐を巻き起こしたい!」と15年前にハワイで打ち立てた目標をあらためて宣言。20周年に向けて世界へのさらなる飛躍を誓っていた。