木曽路に消費者庁が再発防止命令
全国でしゃぶしゃぶ店や日本料理店を展開する木曽路(名古屋市)が和牛の産地を偽っていた問題で、消費者庁は15日、景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、同社に再発防止などを求める措置命令を出した。
昨年秋に全国のホテルや百貨店などで食材虚偽表示が発覚した後も偽装を続けており、悪質と判断した。
消費者庁によると、2012年12月ごろから今年7月、北新地店(大阪市)と神戸ハーバーランド店(神戸市)のメニューで「最高級の松阪牛をお楽しみください」などとしゃぶしゃぶやすき焼きのコース料理を宣伝しながら、1食当たり2千円ほど安い他の和牛の霜降り肉を提供していた。偽装があったメニューの売り上げは計約5380万円に上る。
木曽路は今年8月、この3店で計7171食の偽装があったと公表。各店の料理長が独断で原価を下げて利益を上げようとしたと説明、利用者にメニュー価格と本来の価格との差額を返金している。