松島法相 “雑音”撤回、辞任は否定

 松島みどり法相(58)は15日の衆院内閣委員会で、選挙区内でのうちわ配布などをめぐる野党側の国会質問を「雑音」と表現した自身の発言を撤回した。「言葉の使い方が適切ではなく、いろんな方面にご迷惑を掛けた。私の発言の至らなさをおわびした上で撤回させていただく」と述べた。自民党の佐藤勉国対委員長からも「少しはよく考え発言してほしい」などと苦言を呈されていた。

 松島氏の「雑音」発言に、各方面から注意が飛んだ。

 佐藤国対委員長は、都内で記者団に「言えば問題になる意見は黙っておいた方が得だ。少しはよく考えて発言してほしい」と松島氏に伝えたことを明かした。

 菅義偉官房長官は衆院内閣委員会で「14日の閣議後に、くれぐれも誤解を招くことがないよう留意して発言するよう申し上げた」と、松島氏を口頭で注意したことを明らかにした。松島氏は「留意してまいりたい。緊張感を持って臨んでいく」と応じたという。

 民主党の近藤洋介氏は「資質に疑いがある」と指摘。菅氏は記者会見で、閣僚としての資質に問題はないとの認識を示した。松島氏は内閣委に続く衆院法務委員会で「法相の務めをしっかり果たす」と辞任を否定した。

 法務委で松島氏は「雑音という言葉を使い、深く反省する」と重ねて陳謝。選挙区内でのうちわ配布に関し、公選法違反の疑いがあると指摘されていることに「討議資料を配ったつもりだった」と釈明。「うちわとして使う人もいる。法相就任後も配ったことを含めて反省する」と述べた。「公選法で寄付が禁止されている物品に該当するとは考えていないが、疑念を招くことは本意でない。今後は配布しない」とした。

 警備上の理由で衆院赤坂議員宿舎に入居しながら、都内の自宅に泊まっていた問題については「週末1、2回は帰った。(入居の)趣旨から考えるとおかしいので、それ以降は宿舎で生活している」と答えた。

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