HIRO 出雲大社で初映画の成功祈願
人気ダンス&ボーカルグループ「EXILE」のリーダー・HIRO(45)が28日、初めて映画をプロデュースする「たたら侍」(2016年公開)の製作発表会見を、島根県の出雲大社で行った。戦国時代の出雲を舞台に、伝統の製鉄技術「たたら吹き」の職人や侍を描く時代劇。HIROは「日本が誇る技術を世界に発信したい」と意気込み、海外での公開や国際映画祭への出品を誓った。
音楽をはじめ舞台やドラマでも活躍する総合エンターテインメント集団へと進化したEXILEが、銀幕にも本格参戦する。
「たたら侍」は劇団EXILEの青柳翔(29)が主演し、EXILEのAKIRA(33)、NAOKI改め小林直己(29)らが共演。奥出雲に6世紀から伝わる「たたら吹き」の職人が侍に憧れ、旅に出る物語だ。
学生時代から映画好きで「映画作りが夢だった」というHIROは昨年、青柳が出雲を舞台にした映画「渾身 KON-SHIN」に主演したことをきっかけに錦織良成監督(52)と出会い、今年1月に監督と「たたら吹き」を見学。「銀幕で世界の人に日本の素晴らしさや誇りを紹介したい」と着想した。
この日、出雲大社の拝殿で成功祈願を行ったHIROは「神聖な場所で(お披露目できて)ワクワクしている」と、日本神話の原点での船出を喜んだ。今月6日に松江市内で行われた出雲大社権宮司の千家国麿氏(41)と高円宮典子さま(26)との結婚披露宴にも監督と出席。この日も姿を見せた千家氏に「素晴らしい縁に恵まれた」と感謝した。
「プロデュースというより差し入れを持って行くのが仕事」とうそぶくHIROだが、国際映画祭出品や海外公開にも意欲。「未来に語られる、歴史に残る作品を作ることが大事。その結果として世界の人に見てもらいたい」と意気込んだ。
11月にクランクインし、完成は来年12月を予定している。