虎党・高橋留美子さん「来年こそは…」

 来年こそ日本一だっちゃ!「うる星やつら」などヒット作品を連発する人気漫画家・高橋留美子さんが30日、夢破れた虎に、愛情たっぷりのエールを送った。03年の本紙「虎バージョン・ラムちゃんカウントダウン企画」で、日々減っていくマジックナンバーとともに特別イラストを提供したコミック界随一の虎党は、2015年の大願成就を期待した。

 悔しい敗戦。それでも高橋さんは「この秋に、こんなに楽しい日々を送れるとは考えてもいませんでした。CSファイナルステージで、あのようなことが起こるなど思ってもいなかったので、とてもうれしかったです」。巨人戦の痛快4連勝など、ここまで快進撃をみせた虎をたたえた。

 11年前は本紙に掲載された虎バージョン・ラムちゃんで星野阪神の優勝を彩った。「私としてもうれしい仕事でした。あのシーズンは本当に強かったですからね」。ただ、その03年が「私の中でのMAX」で、今年もまた残念な結果となった。

 43年前から虎党。中学2年時に、地元の新潟で行われた阪神-大洋戦を観戦し、田淵幸一捕手を「かっこいい」と好きになった。73年の最終戦で巨人に0-9で敗れ「深い心の傷を負って」一時離脱したが、92年のヤクルトとのV争いから「今度こそついていこう」と再び虎に寄り添った。だから「85年はちょっと乗り遅れちゃって、日本一という感覚をまだ知らないんです」と打ち明けた。

 03年、05年の日本シリーズも無念だった。特に05年は甲子園での第5戦のチケットを持ちながら4戦全敗。「しかもあのスコアでしたから。2005年は記憶がない。あるけどない」と苦笑した。

 05年の優勝記念DVDなども買い集めたが、あらためて見るのはつらいという。「やっぱりハッピーエンドって大切なんだなって、教えられました。(作品の)ストーリーでも勉強になりました」。熱狂的なファンに支持される“高橋留美子ワールド”にも影響を与えた敗退だった。

 「今年は上本さんや梅野さんとか、スターになりそうな人が出てきました。若手にはこの経験を糧にしていただきたいと思います」。14年が来年のハッピーエンドへの序章となることを願った。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス