ももクロ舞台&映画主演 驚異の演技力

 5人組アイドルグループ・ももいろクローバーZが、劇作家・平田オリザ氏(51)の小説「幕が上がる」を原作にした同名映画(来年2月28日公開)と舞台(来年5月公演予定)に主演することが4日、分かった。5人体制では初の映画で、リーダーの百田夏菜子(20)以外は舞台初出演。映画、舞台ともに「踊る大捜査線」シリーズの本広克行監督(49)が陣頭指揮を執るビッグプロジェクトになる。

 変化球で度肝を抜いてきたアイドル・ももクロが、女優・ももクロとしてド真ん中の直球勝負を仕掛ける。

 12年に発表された「幕が上がる」は、高校の弱小演劇部が全国大会を目指して奮闘する青春小説。映画化のためゲラ段階から原作を読んでいた本広監督は、平田氏に思わず「ももクロを当て書きしたんですか?」と聞いてしまうほど、登場人物のイメージがメンバーに合致したという。

 ところが、ももクロの起用が決まっても平田氏は「期待と不安と半々でした。彼女たちの『演技』は観たことがなかったから」と振り返る。不安を払拭(ふっしょく)するべく、クランクイン前の今夏に数回のワークショップを実施。“女優・ももクロ”を鍛え上げたという。

 修行のかいあって、8月22日から約1カ月の撮影は無事終了。クランクアップ時には感極まって泣き出すメンバーもいるほど熱量を注ぎ込んだ。

 最初こそ、ももクロを不安視していた平田氏だが、今では「作品を観た多くのみなさんは、ももクロの『演技力』に驚くことでしょう。彼女たちは役者として驚異的な成長を遂げました」と太鼓判。

 平田氏から“お芝居とは何なのか”をたたき込まれた百田は「お芝居はこうでなくちゃダメとかない。アイドルがこうでなくちゃ、ってのもない。ジャンルを通り越して、新しいものが作れる気がしました!」と手応えを感じている。

 来年5月には舞台版も予定。2015年には新たな、ももクロが見られそうだ。

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