梅宮涙「みんな憧れた」ゲイバー秘話も

 10日に83歳でこの世を去った名優高倉健さんの訃報は18日、芸能界に大きな衝撃と悲しみをもたらした。健さんと映画「昭和残侠伝」「網走番外地 吹雪の斗争」などで共演した俳優の梅宮辰夫(76)は都内で取材に応じ、健さんを悼んだ。

 東映ニューフェイスで健さんの3期後輩の梅宮は「(後輩は)みんな憧れました。近寄りがたい雰囲気がある。それがオーラだと思います。男っぽい寡黙な人。俺もああいう人になりたいと思って、セリフの言い方のマネをした」と、何度も涙をぬぐった。

 11日に後輩から亡くなったらしいと聞かされたが、考えないようにしていたという。

 映画でも共演したが、「プライベートの方がちょくちょく会っていた。昔はスキー場によく一緒に行ったりしていた」と話す。「俺は酒を飲むと酒乱になるから酒をやめたんだ」と打ち明けられたこともあったという。

 若いころ、ホステスを連れてゲイバーに入ったら健さんが巨人・長嶋茂雄選手(当時)とコーヒーを飲んでいるところに出くわし、「明日のセリフは覚えたのか!?」と、しかられたエピソードも明かした。

 最後に会ったのは8年ほど前、撮影所で。梅宮は「早かった。ああいうスターにいつまでもいてもらいたかった」と、偉大な先輩の死を惜しんだ。

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