熊谷真実号泣 中川安奈さんお別れの会
10月17日に、子宮がんのため49歳で亡くなった女優・中川安奈さんの「お別れの会」が24日、都内で開かれ、約550人の参列者が中川さんとの別れを惜しんだ。
祭壇は、遺影の周りを約2000本の真っ赤なバラで埋め尽くした、シンプルながら華やかなもの。遺影は今年4月16日に行われた「菊田一夫演劇賞」授賞式に、夫で演出家の栗山民也氏(61)の代理として出席した際に撮影されたものだった。
中川さんと舞台で共演して以来、親交のあった女優の熊谷真実(54)は弔辞で、「お別れの言葉が見つかりません。本当に会えないの」と号泣。「栗山さんのお芝居に出たくないのって聞いたら『作る過程を一番近くで見ているし、人生全部を演出してもらっているからいいの』って言ってました」と中川さんの夫への思いを明かし、参列者の涙を誘った。
亡き妻の思いを知った栗山氏は「この1カ月、悲しみ、悔しさで何度も押しつぶされそうになりました」と無念の表情を見せた。最後は「49年必死に生きた証しとして、安奈にカーテンコールをお願いします」と“演出”。静かに人生の幕を下ろした中川さんへ、参列者から割れんばかりの拍手が送られた。