産経新聞前ソウル支局長、無罪主張

 韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の名誉を記事で傷つけたとして在宅起訴された、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(48)の1回目の公判準備手続きが27日午前(日本時間同)、ソウル中央地裁で開かれ、加藤氏は「朴大統領個人を誹謗(ひぼう)する目的は全くない」と無罪を主張した。事実上の初公判に当たる。

 日本外務省の伊原純一アジア大洋州局長は同日午後、ソウルの韓国外務省で開かれた日韓局長級協議で産経問題を取り上げ、「報道の自由、日韓関係の観点から大変遺憾だ」と述べ韓国側に抗議した。公判準備手続き終了後、保守団体メンバーらが加藤氏の乗った車に卵を投げつけたことにも、邦人保護の観点から適切な対応を取るよう求めた。

 記事は、旅客船セウォル号が沈没した4月16日に、朴氏の所在が約7時間にわたり分からなかったとされる問題を取り上げた。韓国紙、朝鮮日報などを引用して朴氏が元側近のチョン・ユンフェ氏と会っていたのではないかとのうわさを紹介、8月に産経新聞電子版に掲載された。

 検察は、朴氏がチョン氏と男女関係にあるとの根拠のないうわさを事実であるかのように報道し、2人の名誉を毀損(きそん)したとして、インターネットを使った不正行為を規制する情報通信網法違反(名誉毀損)=最高刑は懲役7年=の罪で10月に在宅起訴した。

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