さんま、引退考えると「やっぱり怖い」

 お笑いタレントの明石家さんま(59)が、このほどABCテレビの「なるみ・岡村の過ぎるTV」(関西ローカル/日曜、後11・15)の収録にゲスト出演し、約3時間にわたって自身の半生をテーマにしゃべりまくり、かねて公言している「60歳引退説」についても触れた。

 このほど大阪市内で収録。さんまは、80年代から90年代にフジ系「笑っていいとも!」の金曜日の名物コーナーだった、タモリ(69)とフリートークを繰り広げた「日本一の最低男」に関して、師匠の笑福亭松之助(89)の言葉で挑戦心が沸き、周囲の反対を押し切ってスタートしたことを明かした。

 さんまは「あの時代、テレビで雑談やるなんてとんでもないことやったんや」と振り返った。ただ師匠の松之助が、かつて「雑談でウケる芸人が現れたらな。一番すごいと思う」と語ったことが脳裏にあり、さんまは「それは師匠自身がやりたかったことでもあった。それで、いつかテレビで雑談で勝負したいと思うようになってたんや」と話し、タモリに「すまんけど雑談やらしてください」と頼み込んだという。

 当然、スタッフらも二の足を踏んだが、さんまが「半年だけやらしてください」と懇願してコーナーがスタート。番組の看板コーナーとなり、さんまは「世間が思ってるよりも、ガッツポーズしたね」と振り返った。

 また同時期の85年にスタートした、関西テレビの長寿番組「さんまのまんま」も、発足当初は局上層部から「深夜にやれって、プロデューサーが怒られて」と猛反対を受けたことを明かした。

 一方で、超人的なトークで多くの番組を切り盛りするさんまは、自宅に帰ってから出演番組の録画を再生し、トークを再チェックするというが「40代の頃は問題なかったけど、最近、世間は分からんかもしらんけど、言葉のチョイスが『ここでこう言うといたらよかった』が、ちょっと増えてる」と告白。「60(歳)過ぎたら、0コンマ何秒の世界やけど遅れが出るらしいんよ。遅れに気づいた時に、辞めよと思ってんねんけど、やっぱり怖いわ。今は散歩に出るんをいやがって、肉球で踏ん張る犬の気持ちがすごいよう分かるわ」と笑わせていた。

 この模様は来年1月11日と同18日に放送。

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