歌舞伎俳優の尾上菊五郎(72)と、長男の尾上菊之助(37)らが3日、東京・国立劇場で初春歌舞伎公演「通し狂言 南総里見八犬伝」の初日を迎え、毎年恒例の鏡開きを行った。
滝沢馬琴が1814年11月に刊行した人気演目の200周年作品で、獅子舞など新年らしい演出も注目される。監修も務めた菊五郎は「正月らしい演目にしました」と手応え十分。かつては父・菊五郎も演じた八犬士の一人・犬塚信乃を演じる菊之助は「歌舞伎史でも5本の指に入るスーパーヒーロー。父の出来を塗り替えられるよう努めていきたい」と“菊五郎超え”を誓った。27日まで。