“又吉効果”で「文学界」初の増刷
文芸春秋は8日、お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹(34)による初の純文学作品「火花」を掲載した同社の文芸誌「文学界」2月号を増刷すると発表した。82年前の創刊以来、初めての増刷だという。同社によると、2月号は発売日の7日にインターネットの販売サイトで売り切れが相次いだ。7千部を増刷し、発行部数は計1万7千部となる。通常に比べて10代や20代が多く買っており、「火花」掲載の効果とみられる。
又吉は「自分なりに人間を見つめて書いた作品。普段読まない方にも漫才だと思って読んでいただけるとうれしい」とコメント。武藤旬編集長は「鋭い観察眼と独自の文体を持っている。普遍的なテーマ性とポピュラリティーを兼ね備えた小説だ」としている。