大桃美代子 3つの震災体験を語る
阪神・淡路大震災を経験したタレントの大桃美代子(49)は、2004年10月には新潟県魚沼市の実家に帰省中、中越地震で被災した。その体験をきっかけに、米作りなど農業を通じて地域の復興や活性化に取り組んでいる。「日本災害復興学会名誉会員」の顔も持つ大桃が、防災・減災に向けての地域のつながり、備えの重要性を語った。
大阪滞在中、阪神・淡路大震災を経験しました。ホテルの部屋で、倒れてきたルームライトを支えながらベッドにしがみつくのが精いっぱいでした。
昼に東京で生放送があったので、新大阪駅に行ったのですが、駅は真っ暗。明るくなるにつれ状況が分かり「大変なことが起こった」と思いました。新幹線は止まり、車も動かない。歩いてホテルに戻りました。その後3日間、大阪にいましたが、コンビニの棚から食べ物がなくなるのを見て、都市型災害を実感しました。
04年には実家に帰っていた時、中越地震に遭いました。たまたま電話がつながったテレビ局の人にリポートを頼まれ様子を伝えて。余震がすごく3日ほど車中で生活。身近な人も亡くなり、つらかったですね。東日本大震災の時は東京でタクシーに乗っていました。
地震が私の人生を変えました。阪神・淡路大震災の時には、「何かできないか」と思いながら炊き出しぐらいしかできず、地域の復興に関われなかったのが心残りだった。「もっと何かできたんじゃないか」との思いが、中越地震で強まりました。
風化させぬために
時間がたつと報道も少なくなります。風化させないために何ができるか考え、「地元からの発信が重要」「地域のつながりが強くならなければ災害復興はできない」と思い、農業を始めました。
防災は、周りの人たちとどう情報を共有するかが重要です。地域がつながらなければ復興も町おこしもできない。モノは壊れてしまうけれど、人さえ無事だったら助け合って新しいモノを作っていくことができる。それを私は3つの震災から学びました。
地震の備えは平時でなければできません。ですから、1日でもいい、「もし、ここで地震が起こった時どうなるか」と考え、日常の道を歩いてもらいたい。「電信柱が倒れてきたら…こっちの道に逃げよう」とかシミュレーションをしながら。家族でもしもの時の待ち合わせ場所を決め、災害伝言ダイヤルの体験もしてもらいたい。いざという時パニックにならないように。
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