華原朋美 神戸に響いた…鎮魂の調べ

 6434人が亡くなり、3人が行方不明となった1995年の阪神・淡路大震災は17日午前5時46分、発生から20年の節目を迎え、かつての被災地では数々の追悼行事が開かれた。歌手・華原朋美(40)、前川清(66)、平松愛理(50)、南野陽子(47)をはじめとする多くの芸能人も参加。鎮魂の祈りをささげるとともに、重い経験を未来へつなげることを誓っていた。

 華原は、指揮者の佐渡裕氏(53)、フォーク歌手の高石ともや(73)とともに、神戸市長田区の市立駒ケ林中学校で行われた「阪神淡路20年-1・17は忘れない-感謝 そして元気を明日へつなぐコンサート」に出演した。

 震災当時、避難所として使われた同校の体育館中央に設けられた小さなステージに立った華原は、ピアノのみをバックに、祈りの曲として世界中で親しまれる「アメイジング・グレイス」を歌い上げた。

 16日も神戸市内で歌った。華原は「2日間、神戸で歌ってみて、この曲を歌うことの意味が分かった。今までは自分を癒やすために歌っていたけれど、これからは人を助けるために歌いたい」と、被災地で歌唱したことで新たな発見があったことを明かした。

 また、華原は同曲を歌った心境について、「すごくつらいことも忘れてはいけない。支えてくれた人も忘れてしまう」と深い傷と向き合うことの大切さを込めたことも明かした。

 波瀾(はらん)万丈だった自身の人生を踏まえ、「人のために何か役に立つことはできそうで、できない。私はいつも助けられた。人を助けるのが夢」と話し、今後も同様の活動を続けていく意向を示した。

 公演では、佐渡氏が市内6中学校から集まった吹奏楽部の生徒を相手に「上を向いて歩こう」などを奏でた。華原もともに合唱し、観衆、生徒合わせて約1000人と声をそろえた。

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