A.B.C-Z戸塚がつか作品で初軍服
劇作家の故つかこうへいさん作・演出で1979年に舞台化された「広島に原爆を落とす日」が、少年隊・錦織一清(49)演出、A.B.C-Z・戸塚祥太(28)主演で上演されることが18日、分かった。戦後70年特別企画として4月3日から京都南座で始まり、広島など各地を巡業する。戸塚が戦争ものに挑むのは舞台では初めてで、軍服姿も初披露する。
「熱海殺人事件」(13年)「出発」(14年)と毎年、つか作品に出演してきた戸塚が三たび、大舞台に挑む。
「広島に-」は戦時中を舞台に、原子爆弾投下役となった、白系ロシアの混血、日本海軍102師団ディープ山崎少佐(戸塚)の究極の愛を描く物語。1979年に俳優・風間杜夫(65)が主演、書籍にもなった。97年にはSMAP・稲垣吾郎(41)も演じた。今回は「蒲田行進曲」など、つか作品に出演してきた錦織の演出で、風間版の舞台復活を目指す。
風間らが演じてきたディープ山崎に挑む戸塚は、12月上旬に錦織と茨城県・土浦駐屯地を視察するなど戦争の歴史について勉強を重ねている。舞台では初めてという軍服姿になるため「軍人に見えるように敬礼など身のこなしをやっていきたい」と意欲的。「あいさつから変えていきたい」と、新年の誓いを立てるなど、四六時中役柄と向き合う覚悟だ。
つかさんを師と仰ぐ錦織と再びタッグを組むことにも、「つかさんと錦織さんのドラマに自分が途中から参加させてもらっている感じ。いい風を吹かせられたら」と気合。過去に同作で主演した先輩・稲垣に「『舞台をやります』と伝えたいですね」と語った。
舞台は4月3日に京都南座でスタート。広島、神戸、静岡、名古屋と巡業を経て、4月23日に東京・サンシャイン劇場で千秋楽を迎える。