平尾氏の弔辞を中条きよしが代読
直木賞作家で作詞家としても活躍し、昨年9月6日に死去した山口洋子さん(享年77)のお別れの会(デイリースポーツなど12社が発起人)が28日、東京・虎ノ門のホテルオークラで開かれた。生前の幅広い親交ぶりをうかがわせるように、出版界、芸能界、スポーツ界から多くの著名人が出席。山口さんに見いだされスターへの道を歩んだ五木ひろし(66)が、自身が作曲し、山口さんが詞をつけた唯一の楽曲「渚の女」を献歌するなど、約300人が別れを惜しんだ。
「よこはま・たそがれ」「夜空」「アメリカ橋」など山口さんとのコンビで数々のヒット曲を作り上げた作曲家・平尾昌晃氏(77)は、風邪による体調不良で欠席。代わりに俳優で歌手の中条きよし(69)が、弔辞として平尾氏のメッセージを代読した。
平尾氏の容体について中条は、「体調不良と聞くと、そろそろかな?と思われるかもしれませんが、あくまで“風邪”です」と説明。平尾氏に託された「僕にとって欠かせない相棒。天国へ送るのは悲しいけど、僕の心の中にずっといてくれる。そう思ってまだまだ一緒に歩んでいきます」との言葉を読み上げた。
中条自身も、同コンビに見いだされ、74年の「うそ」の大ヒットでスターへと駆け上がった。「洋子さんへの言葉を探しても“感謝”しか思い浮かばない。69歳になる今日まで自分の好きな仕事を続けられたのも、山口先生のおかげです。ありがとうございました」と自身の思いも明かしていた。