俳優の綾野剛（３３）が主演する映画「新宿スワン」（５月３０日公開）の追加情報が２９日、発表された。

　東京・新宿歌舞伎町を舞台に、女性を水商売に誘うスカウトマンたちを描いた人気漫画の劇場版。これまでは新米スカウトマンの主人公・綾野と、その兄貴分を演じる伊勢谷友介（３８）、ライバルの山田孝之（３１）、風俗嬢役の沢尻エリカ（２８）のキャスト４人だけが明かされていた。

　今回は山田が所属するスカウト会社の幹部役に金子ノブアキ（３３）、高級クラブのママ役に山田優（３０）、ヤクザ組織の会長として吉田鋼太郎（５６）ら９人の追加キャストを解禁。ビジュアルも発表され、金髪姿の綾野や、胸の谷間が大きく開いた沢尻エリカ（２８）らの劇中写真を公開している。

　全国３００館以上での拡大上映が決定しており、綾野も「暴れさせていただきました。遠慮なく、みなさまに爪痕を残す所存です。いざ」と鼻息が荒い。

　映画「クローズ」シリーズや「ルパン三世」をヒットに導いた山本又一朗プロデューサー（６７）は「綾野をメジャーフィールドで男にする作品。最低でも興収１５億円はいきたい」と、そろばんをはじいた。

　撮影は昨年４月４日から５月２０日まで新宿や静岡県浜松を中心に行われた。沢尻は「この作品に恋をしました。男たちの迫力のある芝居に圧倒され、現場では常に刺激と興奮の連続でした」と思い入れを語り、山田も「孤独で賢く不器用な彼（演じた南秀吉）は、今でも僕の中に留まり続け、時折その凶暴性に精神を乗っ取られそうになります」と強い影響を口にしている。

　主題歌はオオカミバンド「ＭＡＮ　ＷＩＴＨ　Ａ　ＭＩＳＳＩＯＮ」が担当。新曲「Ｄｉｖｅ」を書き下ろし、ボーカル＆ギターのＪｅａｎ－Ｋｅｎ　Ｊｏｈｎｎｙ（ジャン・ケン・ジョニー）は「観ト自分デモ驚ク程化学反応ヲ起コシテ共鳴スルノニナッタ勝手喜ンオリマス」とコメントした。