ローラ父法廷で涙の謝罪「申し訳ない」

 タレントのローラ(24)の父で、バングラデシュに帰国中に診断を受けたと偽って海外療養費をだまし取ったとして詐欺罪に問われたジュリップ・エイエスエイ・アル被告(55)の論告求刑公判が30日、東京地裁で開かれ、検察側は懲役2年6月を求刑した。ジュリップ被告は「子供の将来を考えると恥ずかしい」と涙で謝罪。ローラ関連の質問を受け、つらそうに黙り込む場面もあった。

 ジュリップ被告は2007年8月に詐取したとされる98万円に加え、この日は同年6月と12年7月に計68万6000円をだまし取ったとして追起訴された2件についても罪を認めた。

 逮捕時は否認しており、被告人質問の冒頭で弁護士から「すぐに正直に話さなかったのはなぜ?」と問われると「子供の将来のことを考えると、恥ずかしくて言えませんでした」と涙声を絞り出し、うなだれた。

 検察側はローラに関する質問を連発。「12年はお子さんは仕事で成功して有名人になってた頃ですよね?」と確認されると、20秒間沈黙し「娘が有名になってたかはっきり覚えてません」と返答。「子供の将来の邪魔になるとは思いませんでしたか?」と追い打ちされ「あの時点で何を考えていたか思い出せません」と弁明した。

 ローラは逮捕後、「私が弁償させていただきたい」とコメントしているが、26日に保釈された際の保証金300万円と保険会社などへ支払った200万円以上の損害賠償金についてジュリップ被告は「子供たちが用意してくれました」と説明。「一生懸命働いて返す」と更生を誓う一方で、余罪について追及されると「弁護士の先生と相談したい」と言葉を濁した。

 検察側は「詐欺の中でも悪質」として懲役2年6月を求刑。公判は通訳を介して進められたが、閉廷直前にジュリップ被告は日本語で「大変申し訳ありませんでした。どうもすみません」と2度繰り返し、改しゅんの情を示した。判決は3月5日。

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