ユーミン 東京五輪聖火ランナーに意欲

 シンガー・ソングライターの松任谷由実(61)が6日、新潟・苗場プリンスホテルで恒例のリゾートコンサート「SURF&SNOW in Naeba Vol.35」をスタートさせ、2020年東京五輪での聖火ランナーに意欲を見せた。13年には改装前の国立競技場で行われた最後のラグビー早明戦で代表曲「ノーサイド」を歌っており、新生国立での最初の歌唱にも「ご要望あれば、ぜひ」と前向きだった。

 ユーミンが走る-。東京五輪の聖火ランナーに日本代表の歌姫が手を上げた。

 1981年から始まった恒例の苗場ライブ。2020年には節目の40回を迎えるとあって、ライブ前に取材に応じたユーミンには、東京五輪関連の質問が集中した。聖火ランナーでの出場を“打診”されると「いいですねぇ。今から走れるように5年間鍛え直しておきます」と目を輝かせた。

 「スポーツは見るのは大好き」で79年に発表した楽曲「未来は霧の中に」では「東京のまちはオリンピックひかえ」と64年の五輪を歌った。「5年後の注目競技は?」という気の早い質問にもマラソンを挙げ「夫(音楽プロデューサーの松任谷正隆氏)が駒沢大の駅伝チームと仲がいいので(駒大の選手が)五輪で走るかもしれないのが楽しみ」と期待を寄せた。

 新しい国立競技場での“こけら落としライブ”にも「ご要望があれば、ぜひやりたい」と意欲。13年に改装前最後の早明戦で歌唱したことを「水を打ったような静けさに武者震いがした。後にも先にもない崇高な気持ちだった」と回想。19年に完成予定の聖地に思いをはせた。

 五輪はスポーツの枠を越えた国を挙げての一大イベント。開会式や閉会式では、その国のスターが歌唱を披露するのが通例で、1972年から音楽界をけん引し続けるユーミンに白羽の矢が立つ可能性は高い。66歳のレジェンドが、五輪で走って歌う姿が、本当に見られるかもしれない。

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