天龍源一郎が “ももクロ映画”に出演
今年11月での現役引退を発表したプロレスラーの天龍源一郎(65)が、ももいろクローバーZ主演の映画「幕が上がる」(28日公開)に、ももクロの玉井詩織(19)演じる演劇部員・ユッコの父親役で出演していることが10日、分かった。
本格的な演技は初めてで実質的な俳優デビュー作。滑舌の悪さで知られるが、劇中でも“らしさ全開”で、まったくセリフを聞き取れない“怪演”を見せている。
引退後は俳優転向もある?ミスタープロレスが、ももクロの父親を演じている。
ビジュアル的に親子と言うには似てなさ過ぎでは…と突っ込みたくなるところだが、そこは、ご愛嬌(あいきょう)。両者を結びつけたのは、ももクロが2014年7月に神奈川県・日産スタジアムで開催したライブ「桃神祭(とうじんさい)」だった。
天龍は滑舌悪いキャラの有安杏果(19)に挑むサプライズゲストとして登場。当然ながら、会場中が天龍の発言を聞き取れず、有安に“圧勝”した。
キャラの面白さを現地で見ていた本広克行監督(49)が、メンバーの両親役では最も出番の多いユッコの父としてオファー。演技経験は13年公開の映画「極道の妻たち Neo」にチョイ役で出演した程度だったが、天龍も快諾した。
本作の劇中でも滑舌の悪さは相変わらずで、共演者に「何て言ったの?」と突っ込まれるシーンもあるほど。それでも演劇部のエース・ユッコの父として力強く娘を支え、存在感を見せている。
出演の感想を求めたところ、まったく聞き取れなかったが、関係者によると「僕の中での大役を果たし、その中で、ももクロちゃんたちの底抜けに明るい姿を見ていいパワーをたくさんもらいました」と振り返っているという。