中村蒼 あらためて映画俳優の決意
俳優の中村蒼(23)が20日、北海道・夕張で開催中のゆうばり国際ファンタスティック映画祭を訪れ、あらためて映画俳優として決意表明した。
町中に往年の映画の看板が掲示された夕張。雪で滑る足元を気にしながら、同じ福岡出身の大スターである故高倉健さんが描かれた「網走番外地」の看板を見てつぶやいた。映画祭では追悼上映が行われている。
「映画の力を信じていて。2時間で見た人の何かが変わることもある。高倉さんのようなスター性は自分にはないですけど、締めるところは締める“九州の人”という演技をしたい。ずっとこの仕事を続けていくと思うから、もっと、の気持ちが強くなっています」
前日のオープニングセレモニーで、新しい波を起こしてほしい映画人に贈られるニューウェーブ賞を表彰されたばかり。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞し、2006年に俳優デビューしてから9年目で初めて手にした映画賞だった。
「アイドル色の強いところからデビューさせてもらって、感謝していますけど、(ジュノンボーイの)イメージを払しょくしたいと思いながらやっているところもあります」
白い息を吐きながら、豪雪の地で、1人の映画人として努力することを誓った。