メンタリストのＤａｉＧｏ（２８）が“異色”の子育て本を２７日に出版する。「子育ては心理学でラクになる」（主婦と生活社刊）で、子供のしつけや教育方法などアドバイスする従来の子育て本とは異なり、子供を育てるお母さんへ向けたもの。母親自身が変わることで、楽な子育て生活が送れるように心理学の面からアシストする内容だ。

　通常、子育て本といえば、自らの子育ての経験を基にアドバイスするというものだが、何と独身で育児経験もないＤａｉＧｏが手掛けることになった。

　人の心を読み、操る心理術を基にしたビジネス本などを出版しているＤａｉＧｏの著書を読んだ、ある母親の言葉がキッカケとなり、スタッフから出版を提案され、「お役に立ちたい」と決意した。

　とはいえ、子育て経験はゼロ。子育て本を１００冊以上読み、体験談を聞くなどしたが、“子供をどうするか”という内容ばかり。その時、子育て経験者の「書いてあることは分かっているけど、それができない」という言葉がヒントになった。“子供を変える”ではなく、「メンタル面から子育てするお母さんをアシストする」と、お母さんを変える内容に決めた。

　著書では、集中力や自己コントロールする力である“意志力”を高めることで、イライラが減り、上手にストレスのマネジメントができるようになり、子育てが楽になる、などとメンタリストらしいアドバイスをママたちに送っている。

　幼少期は「すごい問題児だった」と話すＤａｉＧｏは、母親のおかげで立ち直った。その母も３年前に旅立った。「母に迷惑を掛けた。あの時この本を知っていれば、もっと子育てが楽になったはず。この本をささげたい」としみじみ話した。