AKB鎮魂唱 忘れない3・11

 「AKB復興支援特別ライブ」(11日、東北3県6都市)

 東日本大震災から4年となった11日、アイドルグループ・AKB48が岩手、宮城、福島の東北3県6カ所で、復興支援ライブを行った。

 12月に卒業予定のグループ総監督・高橋みなみ(23)は、岩手県釜石市を訪問。東京・秋葉原など国内48グループの本拠4劇場でも特別公演を実施し、各会場を中継でつなぎAKBの復興応援ソング「掌(てのひら)が語ること」を合唱して、鎮魂の歌声を被災地に届けた。

 4年の月日が流れようとも、被災地に寄り添う気持ちは変わらない。震災発生2カ月後の5月22日から毎月1回、訪問を続けているAKB。47回目となったこの日、東北に足を運んだ48人は、発生時刻の午後2時46分に黙とうをささげた。

 高橋にとっては2年前の3月11日以来、2度目の釜石訪問。震災後にできたショッピングモール「イオンタウン釜石」で、自身がセンターに立って「ヘビーローテーション」を披露するなど、集まった1000人を熱のこもったパフォーマンスで勇気づけた。

 同市は震災で1040人が犠牲となり、今なお4996人が仮設住宅で暮らすなど爪跡は残るが、明るい光も差し込んでいる。日本で開催される2019年ラグビーW杯の会場のひとつに、社会人チーム新日鉄釜石(現・釜石シーウェイブス)で知られる釜石市が選ばれた。

 メンバーはメッセージを書き込んだラグビーボールを市に寄贈。『前へ、前へ』の“ラグビー精神”を、高橋は「3・11は時が止まった瞬間でもありますが、歩き出しさえすれば前に進んでいけます」と復興の道を歩む人々の心にだぶらせた。

 12月には卒業を控えているが、「私のAKBとしての、3月11日の訪問は最後になりますが、来年は高橋みなみとして支援活動を続けたい。私は出て行きますけど、伝統というか『AKBは東北に毎月行くんだぞ』というのを、先輩が若い子に伝えていければ」と決意を新たに。復興支援の“ノーサイド”は、まだまだ先であることを強調していた。

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