ビッグダディ ラブホ前から再々出発
ビッグダディこと林下清志(49)が、東京・浅草のラブホテル前に、リラクゼーションの新店舗「柔々(じゅうじゅう)」を構えることが14日、分かった。年明けに東京・浅草橋の焼き肉店の一角で開業したが、契約上の問題で、またたく間に閉店。心機一転、かつてシェアハウスだったビルの元管理人室に城を移し、下町の新名所を目指す。完全予約制で16日にオープンする。
昨年10月に岩手県盛岡市内の自宅兼店舗が全焼。年明けに都内で再スタートしたはずのダディだったが、実は“秒速”で廃業していた。
焼き肉店の中にリラクゼーション店を構えたものの、店舗の契約上の問題で、わずか2日で撤退を余儀なくされたという。「予約を断るのが悪くて…」と、このときばかりはダディの顔も曇った。
“再々出発”の場は、浅草の元シェアハウス。東京メトロ・浅草駅から観光客でにぎわう浅草寺を過ぎ、老舗遊園地・花やしきの裏にある。目の前はラブホテル。子だくさんのダディだけに不思議な縁を感じる場所だ。
知人を介してオーナーと知り合い、家賃は売り上げ25%の契約。「これなら絶対に払える」と人情に感謝し、「またチャンスをもらえた。火事の後の展開は面白い人生。いい火事だったのかな」と前向きに捉えている。
浅草芸人たちとの親交もあり、ナイツの塙宣之(36)は、今はなき盛岡の店舗に来たこともある“顧客”。U字工事も店舗の近くで遭遇し、エール交換するなど心強い。目指すは、下町の新名所。「想像していたより、いい感じ。『あのオヤジ、浅草でやってるんだ』となるといい」と地元に根ざすつもりだ。