NEWS加藤シゲアキ 初の短編小説集
NEWSの加藤シゲアキ(27)が6月1日に初の短編小説集「傘をもたない蟻たちは」を発売することが24日、分かった。作品は雑誌などに掲載した5編に、書き下ろし1編を加えた6編を収録。このほど、都内で取材に応じた加藤は、過激な性愛描写や同性愛を書き綴るなど、アイドルの枠をぶち破る意欲作に「満足してます」と手応えを見せた。
12年に発刊した小説家デビュー作「ピンクとグレー」が映画化(来年公開予定)されるなど勢いに乗るジャニーズ初の作家が短編集で健筆をふるった。
これまで、渋谷を舞台にした長編小説を3作書き上げた加藤は、昨年から依頼を受けて短編に挑戦。「作家として認められた」と筆も走り、書き下ろし作「にべもなく、よるべもなく」では性愛描写や、男子中学生の同性愛も描くなど“禁断の短編集”を完成させた。
性描写について加藤は「全部、妄想です」と笑いながらも、「作家としてもう一皮むけたかった。満足しています」と作家としての成長を実感していた。
また、同作の中で、高校時代に書いた処女作を作中小説と登場させる仕掛けも用意している。
文学界では、読書家で知られるお笑いコンビ・ピースの又吉直樹(34)が今月、「火花」で小説家デビューし、脚光を浴びている。加藤は「気になりますよね。作品も面白い」と、お笑い界が輩出した新人作家に刺激を受ける。
加藤には締め切りに追われる苦悩を共有できる仲間がいない。芸能界で活躍しながら執筆する又吉に対して、「悩みを分かち合いたい。又吉さんはすごく本を読まれている。尊敬しています」と対談を熱望。又吉とのリレー小説コラボを問われると、「お話があれば面白い」と前向きだった。