桂文枝 米朝さんは「上方落語家の誇り」
上方落語の復興に尽力し、19日に肺炎のため89歳で死去した人間国宝の落語家・桂米朝(本名・中川清)さんの葬儀・告別式が25日、大阪府吹田市の千里会館で神式にて営まれ、約1500人が参列した。2000年に芸能界を引退した上岡龍太郎氏(73)、かつて一門の弟子として桂小米朝を名乗った月亭可朝(77)ら親交の深かった人々が駆け付け、最後の別れを告げた。
天皇陛下から弔意があったことが伝えられた後に、俳優・近藤正臣(73)、上方落語協会会長の桂文枝(71)らが弔辞に立った。長年のファンで親交が深かった近藤は「米朝さんの生の噺(はなし)が聞けなくても、また残されたたくさんのお弟子さんが聞かせてくれます。いろいろとおおきに!」と遺影に語りかけた。文枝は「師匠は上方落語家の誇りです。その血のにじむようなご努力を無駄にしないよう、努力してまいります」と決意を語った。