役所広司 “バケモノ”初挑戦
人気アニメーター・細田守監督(47)の最新作となる映画「バケモノの子」(7月11日公開)の声優陣15人が12日、発表された。バケモノこと熊徹を役所広司(59)、弟子となる人間・九太の少年期を宮崎あおい(29)、青年期を染谷将太(22)が演じる。また、女優の広瀬すず(16)がヒロイン・楓役で声優デビュー。豪華キャストが、ポスト宮崎駿監督(74)の最有力とも言われる細田アニメを盛り上げる。
2012年公開の前作「おおかみこどもの雨と雪」が興収42・2億円と大ヒットした細田アニメの最新作に、“バケモノ”級の声優陣が集結した。
映画は東京・渋谷から異世界に迷い込み、最強のバケモノ・熊徹(役所)に弟子入りした少年・九太(宮崎→染谷)の成長物語。昨年公開の映画「渇き。」で狂気の主人公を演じた役所は「バケモノのような人間は演じたことがありますが、本当のバケモノ役は初めて。いい経験でした」と振り返っている。
前作に続く出演となる宮崎と染谷は、熊徹が鍛え上げる九太の少年期と青年期を2人1役で演じた。
注目は声優初挑戦の広瀬だ。1月期の日本テレビ系ドラマ「学校のカイダン」で連ドラ初主演し、CMにも引っ張りだこと大ブレーク中。青年になった九太と出会い、勉強を教える高校生・楓の声に命を吹き込んだ。
初のアフレコに「楓を自分のイメージを超えたものにしたいとプライドを持って挑みました」と腹をくくって臨み、細田監督は「想像以上の素晴らしい表現力でひっくり返りました」と絶賛した。
映画は仏大手映画会社「ゴーモン」が海外セールスを担当し、2月の独ベルリン映画祭から正式な売り込みを開始。既に仏英独伊などの欧州、北米、韓国など世界90以上の国と地域での配給が決まっている。他にも津川雅彦(75)、大泉洋(42)、リリー・フランキー(51)らが出演。世界的注目作を、豪華キャストが彩る。