橋下“舌好調”上西氏に“戦力外通告”
維新の党最高顧問の橋下徹大阪市長(45)=大阪維新の会代表=が13日、維新が勢力拡大して第1党を堅守した大阪府議選・市議選の結果に対し「批判の嵐を受けるような改革にもご理解いただけたのが1番」と有権者への感謝を述べた。一方で除名処分となった上西小百合衆院議員(31)を公認したことを陳謝し、上西氏の公式HPにある大阪都構想のリンクを「消して」と“戦力外通告”した。
大阪市役所で登庁時に行った40分以上に及ぶ取材対応で、橋下氏は「僕が批判の嵐を浴びる改革をやって、維新のメンバーも相当にしんどかったと思うし、有権者にご理解いただけたのが1番」としみじみと語った。
5月17日に大阪都構想の住民投票が控えるだけに笑顔はみせなかったが、この日も毎日新聞の都構想関連の記事にかみつき「納得いかない。わざとやってるのか、バカなのか?バカなら許す」と橋下節も絶好調だった。
ただ、選挙期間中に疑惑騒動を起こし、維新の党から除名処分となるも議員辞職を拒否した上西氏の問題に関しては全面陳謝した。「大阪で公認してこういう事態になってしまった。あの議員の給料が税金で支払われることになったのは、公認した僕の責任。国民の皆さんに申し訳ないです」と謝罪した。
除名処分後に公式HPから維新マークなどを削除した上西氏が、大阪都構想のリンクは残していることを問われると「政治家としての考えでしょうが、何(の力)にもなりません。消してもらっていい」と戦力外だと断じ「毎日新聞とかでコラム書いたら?維新批判とか」と突き放していた。