ラノベ作家 3000万円脱税の疑い
作家「橙乃(とうの)ままれ」として活動する梅津大輔氏(41)の著作権などを管理する会社「m2ladeJAM(マーマレードジャム)」(東京都葛飾区)が法人税約3千万円を脱税したとして、東京国税局が法人税法違反の疑いで同社と梅津氏を東京地検に告発していたことが13日、分かった。
梅津氏がインターネット上で公開したライトノベル「まおゆう魔王勇者」は大人気となり、2010年12月に書籍として出版され、その後アニメとなった。「ログ・ホライズン」もアニメ化され、13年からNHKで放送された。ライトノベル発行元のKADOKAWAによると、両作品のシリーズ累計の発行部数は計約170万部に上る。
関係者によると、梅津氏は個人で印税収入を得ていたが、作品のヒットを受け11年4月、権利関係を管理するため同社を設立。しかし14年3月期までの3年間、税務申告をせず、印税収入や講演料など1億数千万円の所得を隠し、約3千万円を脱税した疑いが持たれている。