４人組バンドＴＵＢＥが６月１７日に発売するデビュー３０周年記念２枚組アルバム「Ｙｏｕｒ　ＴＵＢＥ＋Ｍｙ　ＴＵＢＥ」に、Ｂ’ｚ松本孝弘（５４）や奥田民生（４９）ら１５組の豪華アーティストが楽曲提供していることが２９日、分かった。

　夏を象徴する４人だが、松山千春（５９）、広瀬香美（４９）といった冬をイメージするシンガーとの“夏冬コラボ”も実現。記念イヤーは１２月まで全国ツアーを行う予定で、ボーカルの前田亘輝（５０）は「今年は冬も働きます」と宣言した。

　３０年間、日本の夏を彩ってきた４人の節目祝いに、豪華アーティストが集結した。

　アルバムは「Ｍｙ　ＴＵＢＥ」と「Ｙｏｕｒ　ＴＵＢＥ」の２枚で構成。「Ｍｙ－」がセルフプロデュースなのに対し、「Ｙｏｕｒ－」では、１５組のアーティストが「もし自分がＴＵＢＥにいたらどんな楽曲を書くか」をテーマに書き下ろした１１曲を収録した。

　人選はメンバー自身が行った。ギターの春畑道哉（４９）の釣り仲間である奥田や、大黒摩季ら以前からの友人、氣志團、怒髪天らとの異色コラボが実現する中、特に興味深いのは「ロマンスの神様」などで「冬の女王」と呼ばれる広瀬や松山といった“冬シンガー”との共演だ。

　前田は「香美ちゃんが“夏の女王”だったらどうなるだろうと。見事に“夏の香美ワールド”になっていた。それ以外にも、それぞれの人の息吹を感じられて面白かった」としてやったり。広瀬も「私の新しい部分を引き出せた」と話す。松山は「俺はお前のプライベートを知ってるから、なかなか爽やかな、きれいな曲は書けないぞ」と忠告しつつ、千春節全開に仕上げた。

　１９８５年にシングル「ベストセラー・サマー」でデビューしてから、夏・海といったテーマでブレずに走り続けた４人。ベースの角野秀行（４９）は「ＴＵＢＥ？夏でしょ、と言われるのに抵抗感があった時期もあったけど、次第に、それも面白いと思うようになった」と振り返った。

　「感謝熱烈ＹＥＡＲ！！！」と題した今年は、精力的に活動する。例年は夏で終了するツアーを、６月１日の日本武道館を皮切りに１２月まで継続し、８月２２日に横浜スタジアム、９月２３日に甲子園球場で恒例の野外ライブも開催。四季にあわせた４枚のシングルも発売する。今年のＴＵＢＥは年中無休で「ありがとう」を伝える。