サブちゃん歌う!幻デビュー曲“解禁”
歌手・北島三郎(78)が、デビュー曲として1962年に発売したものの、卑わいな内容があるとして、すぐに放送禁止になった「ブンガチャ節」を、19日に生出演する「NHK歌謡コンサート」(総合、火曜、後8・00)で歌唱することが15日、分かった。北島の記憶によると、同曲は発売1週間で放送禁止になったという。コンサートでも歌うことがなかった「幻の曲」だけに、貴重な歌唱となりそうだ。
幻のデビュー曲が、50年以上の時を経て、ようやく披露される。
「ブンガチャ節」は、1962年6月5日に北島のデビュー曲として発売された。だが、歌詞の内容が色っぽすぎると、すぐに放送禁止に。北島の記憶によれば「3回歌っただけで放送禁止になった。発売からたった1週間だった」という。
そのため、その後、テレビやラジオで歌唱したことはない。長く北島に付き添うスタッフら複数の関係者も「コンサートなどでも歌ったのを聴いたことがない。おそらく歌うのはデビュー当時以来になる」と証言する。
今回“解禁”が実現したのは、番組に北島のほか、石川さゆり(57)、郷ひろみ(59)、天童よしみ(60)が出演し、「名人戦 歌こそ我が人生!」をテーマに、それぞれデビュー曲を歌唱するコーナーがあるため。
番組の担当プロデューサーは「今回はデビュー曲を披露する企画があり、現在は番組の判断で放送できるので、歌っていただくことになった。北島さんご自身もなかなか披露することのない貴重な歌唱となります」と説明した。
時代とともに放送上の表現規制も変化しており、番組からのオファーを北島も受け入れた。本番当日には、北島が曲にまつわるエピソードを披露する可能性もある。
ちなみに当時の北島は、デビュー曲の放送禁止を受け、すでにレコーディングを終えていた「なみだ船」を直後に発売。これが大ヒットし、同年の日本レコード大賞新人賞を受賞。スターへの道を歩み始めた。