大泉洋主演時代劇、興収10億超見えた
俳優の大泉洋(42)が16日、都内で主演映画「駆込み女と駆出し男」の初日舞台あいさつを行った。ゴールデンタイムのバラエティー番組に連日出演するなど、宣伝にも奔走。そのかいあって、「興収10億円超えが見込める初日動員」(配給の松竹関係者)という好発進。“時代劇は当たらない”と言われる中、「クライマーズ・ハイ」などの原田眞人監督(65)は、早くも続編の構想を明かした。
舞台あいさつは苦情から始まった。江戸時代の縁切り寺と呼ばれた鎌倉・東慶寺を舞台にした異色時代劇。離婚したい女性たちの手助けをする医者・信次郎を演じた大泉は、撮影中のエピソードを聞かれ、鼻息を荒くした。
拷問を受けるシーンで首をつられたが、「監督のカット(の声)が遅くて、本当につられてしまったんですよ」と暴露。原田監督が「いい顔をしているから」と言い訳すると、大泉は「本当につられてますからね」とツッコみ、笑わせた。
体を張った撮影に加え、公開前には積極的な宣伝活動を展開。「SMAP×SMAP」や「行列のできる法律相談所」など10を超えるバラエティー番組に出演し、笑いを生む姿は製作陣のインスピレーションにもつながった。
原田監督は「うまくいけば続編を作れる。構想はある」と告白。6日放送のフジテレビ系「ホンマでっか!?TV」に出演した大泉が評論家たちから集中砲火を受ける場面を「続編の導入にいい」と、もくろんでいる。
続編実現を後押しするように、配給の松竹によると興収10億円超えを見込む好スタート。同社の時代劇映画では、昨年同時期に公開され、興収15億円を稼ぎ出した「超高速!参勤交代」があるが、それをしのぐヒットへ期待がかかる。