兄弟フォークデュオ「ビリー・バンバン」の兄で、昨年７月１０日に脳出血で倒れた菅原孝（７０）が２５日、都内でＴＢＳラジオの生番組「大沢悠里のゆうゆうワイド」（月～金曜、前８・３０）に弟の進（６７）と生出演し、仕事復帰を果たした。また、進にも昨年５月に大腸がんが見つかり、盲腸の辺りを摘出する手術を受けていたことがこの日、分かった。

　孝は車いすで番組に出演し、終了後、進と取材に応じた。会話などはしっかりしているが「体の左半身が思うように動かず、口角を動かすにも違和感がある」状態だという。

　今後もリハビリを続けるが、「ステージに立つことが何よりの良薬になる」（関係者）と、６月１６日にＢＳ朝日のスペシャル番組企画のコンサート「集え！富士山麓　歌え！青春フォーク」でステージに復帰することを明かした。

　　コンサートでは「白いブランコ」「また君に恋してる」など３曲を歌唱予定で、孝は「６月のコンサートが終わって汗かいた時に、初めて復帰した喜びを感じるのかな」と、心境を語った。

　その後は体調を見ながら活動していくが、順調なら、デビュー４５周年の昨年に行う予定だった全国ツアーを、仕切り直して９月から行うという。

　死を覚悟するほどの大病から再び音楽活動を行えるまでに回復した孝は「今までと違った感動を与えられるようにしたい」と抱負。「母親から『元気になって良かった』と言われた。母がいつも『もう１回出てくれたらうれしい』と言っている紅白に出たいなと思う」と親孝行を誓った。

　大腸がんを告白した進は「もう元気です。１年が経過したけど、転移などはない。抗がん剤も飲んでいない」と、経過が良好であることを説明した。孝が倒れたこともあって公表を控えていたが、共に大病を克服。梅雨が近い季節だが、兄弟の視界は良好だ。