漫才ブーム支えた“戦友”にも衝撃
共に80年代の漫才ブームを支えた仲間が29日、大阪市内で、今いくよ(いま・いくよ、本名里谷正子=さとや・まさこ)さんの死を悲しんだ。
ザ・ぼんちの里見まさと(63)は「『えらい時代を一緒にやってきたなあ』とよく話していた。手足をもぎ取られる気分です」と声を震わせた。今月上旬に舞台で共演しており、ぼんちおさむ(62)は「いくよ姉さんはやせてはいたけど背筋がすっと伸びていた。急なのであ然とした」と、突然の訃報に驚きを隠せなかった。
西川のりお・上方よしおの西川のりお(64)は「ホンマに身近な人間で、考えたら親戚よりも(付き合いは)濃い。血の通っている身内です。つらいです」としんみり。最後に一緒になったのは約2カ月前。出番ぎりぎりまでしゃべったといい「しんどいのに逆に『ごめんやで』と最後の最後まで気をつかっていた」と明かした。
弟弟子のB&Bの島田洋七(65)は所属事務所を通じてコメントし「弟子入りした頃から何でも相談に乗ってもらいました。師匠に怒られた時も何度もかばってくれた」と感謝。「大変面倒見が良く、たくさんの若手芸人を食事に連れて行ったりしていました。病気になってからも、なるべく人に心配をかけないように心掛けていらしたようです。とにかく本当にいい人です」と姉貴分を悼んだ。