「セーラー服-」環奈でカイ・カン
“天使すぎるアイドル”ことRev.from DVLの橋本環奈(16)が、角川映画40周年記念作品「セーラー服と機関銃-卒業-」(来春公開)で映画に初主演することになり、23日、都内で製作発表記者会見に出席した。女子高校生でヤクザの組長・星泉を演じる橋本は「星泉のように、勇気とポジティブな心を持って臨みたい」と決意表明した。
これまで薬師丸ひろ子(51)、原田知世(47)、長澤まさみ(28)が演じたスターの登竜門といえる役柄に挑む橋本は「まさに『夢の途中』にいるようです…へへへっ」と、度胸のいいところを見せた。「夢の途中」は薬師丸が歌って大ヒットした映画の主題歌「セーラー服と機関銃」の、作曲者・来生たかお(64)版の曲名だ。
きっかけは橋本が2013年にブレークした写真「奇跡の一枚」。これを見た製作総指揮の井上伸一郎氏(56)が同年12月、Rev-の地元・福岡に飛び、映画初主演の約束を取り付けた。その後、企画を検討し続け、「彼女に見合う」星泉役にたどり着いた。「卒業」はリメークではなく、続編となる。
薬師丸を「この上ない憧れ」と話す橋本は「重圧でいっぱい」と心境を吐露。それでも「角川映画40周年記念作品の冠に恥じないよう、主役として全力で臨んでまいりたい。橋本環奈改め星泉としてよろしくお願いします」と言い切った。
原作の赤川次郎氏(67)は「前の方にとらわれる必要はない。やりたいようにのびのびとやって」と、同郷・福岡出身の橋本を激励。「サナギがチョウになっていく微妙な時期をフィルムに定着できるのはとても幸運。また永遠に見続けられる映画にしてほしい」と期待した。
会見終盤、報道陣のリクエストに、薬師丸の名ゼリフ「カイ・カン…」を言ってのけた橋本。「今日この時で重圧を封印しようと決意しました。プレッシャーに負けていたら組長・星泉を演じることはままならない」と主演の気構えを示した。