シンガー・ソングライターの宇多田ヒカル（３２）が、昨年５月に再婚したイタリア人の夫との間に第１子となる男児を出産したことを３日未明、公式サイトで電撃発表した。夫妻は英ロンドン在住だが、出産場所や出産日などは公表していない。妊娠中、ニューアルバムを制作していたことも明らかにした。

　宇多田は「この度、うちに赤ちゃんが産まれました！よくお乳を飲んで良く寝るとっても穏やかな男の子です」と報告。「支えてくれたたくさんの人、寄り添ってくれた人、父と母に改めて、ありがとうと言いたいです」と、２０１３年８月に死去した母で歌手の藤圭子さん（享年６２）らへの感謝をつづった。

　アルバムについては「完成までちょっと時間がかかりそうだけど、続きに取りかかるのが楽しみで、早くみんなに届けたいと思っています。もう少し待っててね！」とコメント。所属するユニバーサルミュージックは「制作のどの段階かは発表できない。リリース時期も決まっていない」としている。

　宇多田は１０年いっぱいで「人間活動に専念する」と音楽活動を休止。１２年に映画「ヱヴァンゲリヲン新劇場版：Ｑ」の主題歌「桜流し」を発表したが、本格的な活動再開には至っていない。

　音楽プロデューサーの父、宇多田照實氏は「余は満足じゃ！これからが楽しみ」と喜びのツイート。「病院の中庭で連絡を待っていた」ところ「“ｃｏｍｅ　ｕｐ”の電話。１分後にはお爺ちゃんになってました。まるで浦島太郎のような気持ち」とつぶやいた。