元KARAの知英 初の日本人役に挑戦
2014年に韓国の人気ガールズグループ「KARA」を脱退した女優・知英(21)がテレビ朝日系連続ドラマ「民王(たみおう)」(24日スタート、金曜、後11・15、一部地域を除く)で初の日本人役に挑戦している。
日本に住み始めてから約1年が経ち、日本語はメキメキと上達。考えるときの言語も日本語になったという知英が日本で見つけた“彼氏”との同居生活や「日本の活動が広がる」と大きな挑戦となるドラマへの意気込みを語った。
日本での女優業本格始動から約1年。知英が新境地を開拓する。
「プレッシャーがすごくあって、自分ができるかなという心配がいっぱいあった。過去に日本人役をやった韓国人はいないと思う。大きなチャレンジ。自分にとって大切な作品になる」
知英はこれまで、日本テレビ系ドラマ「地獄先生ぬ~べ~」で雪女役、映画「暗殺教室」では“ビッチ先生”と呼ばれる外国人役を演じた。単発ドラマ「ヒガンバナ 女たちの犯罪ファイル」も帰国子女役だった。
今回は「半沢直樹」などで人気の作家・池井戸潤氏(52)原作の政治コメディー。総理大臣の父・遠藤憲一(54)と大学生の息子の翔役・菅田将暉(22)の体が入れ替わるドラマで、知英は重要な鍵を握る、翔の同級生となる美女・村野エリカ役を熱演する。
ドラマの台本は漢字が多く、スタッフに読み聞かせてもらい理解した。一番の苦労は「イントネーション」。母音ひとつひとつを細かく練習しているといい、「韓国語、英語と違い日本語はべたっとして難しい」という。
「緊張した」という最初の収録は菅田が演じる翔をバカにする場面。よどみなくセリフを読み終え、共演者らに「上手だね」とほめてもらい安心した。
日本での活躍の原動力は“彼氏”の存在だ。「寂しさもあったけど、家族ができたら楽しい」と思いペットショップに2カ月間足を運び、今年4月に「ビビビッ」ときたと雄猫レオン君と出会った。
「レオンは運命だった。あの子のおかげで生きるのがもっと楽しくなった。ちっちゃい彼氏。抱いたら5秒で逃げられる。毎日、ふられてます。あんな魅力にあふれる男はいませんよ」
新たなパートナーもでき、日本の生活も1年でずいぶんと落ち着いた。仕事への集中も増したという知英は「日本人役は今後の日本での活動が広がる。努力しているところを見せたい」。池井戸氏の異色作をステップに「いろんな役ができれば」と飛躍を誓った。