BORO 川藤氏と「六甲おろし」歌う
「大阪で生まれた女」で知られるシンガー・ソングライターのBORO(61)が、大阪トリビュートアルバム「大阪で生まれた歌」を9月16日にリリースし、プロ野球・阪神の川藤幸三OB会長(66)らと「六甲おろし」を歌っていることが29日、分かった。他にも南野陽子(48)と「浪花恋しぐれ」をデュエットしたり、故河島英五さんと“共演”して「酒と泪と男と女」を歌ったりするなど、大阪LOVEあふれる一枚になっている。
きっかけは、BOROの親友だった故桑名正博さん(2012年死去)の「月のあかり」や、同じく河島さん(01年死去)の「酒と-」といった名曲を「誰かが歌い継がなければならない。歌い継ぐなら自分しかいない」と決意したことだった。そこから「大阪の名歌をトリビュートしよう」と発展、今回のアルバム制作につながっていった。
「六甲おろし」は、阪神を熱烈に愛するBORO、川藤氏、松竹新喜劇代表の澁谷天外(60)、オール阪神・巨人のオール巨人(63)が大合唱した。
川藤氏は「どうしても一緒に歌ってくれないか」というBOROの誘いを「ワシの歌でホントに良いなら喜んで」と快諾。川藤氏は「後半はこの新『六甲おろし』のノリでタイガースにも頑張ってもらいたい」と、大混戦のセ・リーグを戦う阪神を激励した。
虎党のシャ乱Q・はたけ(46)もギターで参加し「国歌並みの存在。神聖な気持ちで参加させていただきました」と厳粛な心境を吐露。「関西の英雄」たちとの共演に「夢がかなった」と感激した。
他にも、BOROと同じ兵庫県伊丹市出身という縁で参加した南野との「浪花-」や、「大阪で-」の続編「大阪で生まれた女19(平成27年版)」など全12曲を収録。初回限定盤には「大阪で-」の18番までのフルコーラス映像を収録したDVDも付属しており、隅々まで大阪愛が満ちあふれた仕上がりだ。
アルバム制作のきっかけとなった「酒と-」は、原曲のマルチトラックから河島さんの声とハーモニカを移し、2人のハーモニーによるバージョンが新アレンジで完成。同じく「月のあかり」には桑名さんの長男・美勇士(34)、故原田芳雄さんの長男でギタリストの原田喧太(45)が参加し、美勇士は「おやじの代わりっていう意味では(BOROが)一番近い人なので、本当におやじの横で歌っているような感覚が一瞬フッとよぎりました」と話している。