綾瀬“おっぱいバレー”で「ありがとおっぱい!」
【2010年1月28日紙面より】
東京映画記者会(デイリースポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)が制定する「第52回ブルーリボン賞」が27日、決定した。主演女優賞は「おっぱいバレー」の綾瀬はるか(24)が獲得。「ディア・ドクター」が主演男優賞(笑福亭鶴瓶)、助演男優賞(瑛太)、監督賞(西川美和)の3冠を占め、「劔岳 点の記」で初監督を務めた木村大作氏(70)が作品賞&新人賞の2冠に輝いた。授賞式は2月16日、東京・中央区の銀座ブロッサムで開かれる。
インパクトがあり過ぎるタイトルにも決して負けなかった。“おっぱい先生”こと、新任女教師の寺嶋美香子役を好演した綾瀬が主演女優賞を見事に射止めた。
顧問を務める弱小中学男子バレーボール部員に、試合に勝てばおっぱいを見せることを約束したことから始まる青春エンターテインメント。「この賞を頂いたことで、いやらしい映画じゃないんだと思ってもらえたらいいな」と改めて作品をPRした。
やはり、当初はタイトルに抵抗があったという。親にも「どういう映画なの?」と心配された。台本の表紙には『仮題』と書かれたままクランクイン。「ぜひ、変えて欲しいと思っていました」と素直に明かす。
撮影現場では綾瀬も含めて全員が「おはようおっぱい」「お疲れおっぱい」など、語尾に「おっぱい」をつけるあいさつで恥ずかしさを克服。連帯感が生まれた。
部員役6人や男性スタッフと接しているうちに、男子のおっぱいへの執着心も理解できるようになった。受賞に「ありがとおっぱいです!」と堂々と胸を張り、最高の笑顔で喜びを表現した。
最も旬な女優の1人。「もっと積極的にいろんな役をやってみたい。悔いのないように全力で取り組んでいきたい」と目を輝かせる。この先、どんな綾瀬を見ることができるのか。期待に胸はふくらむばかりだ。
<第52回ブルーリボン賞>作品賞 「劔岳 点の記」
外国映画賞 「グラン・トリノ」
主演男優賞 笑福亭鶴瓶「ディア・ドクター」
主演女優賞 綾瀬はるか「おっぱいバレー」
助演男優賞 瑛太「ディア・ドクター」「ガマの油」
助演女優賞 深田恭子「ヤッターマン」
新人賞 岡田将生「重力ピエロ」「ホノカアボーイ」など
木村大作 「劔岳 点の記」
監督賞 西川美和「ディア・ドクター」
特別賞 「釣りバカ日誌」シリーズ