ドラマ版釣りバカ日誌 スーさんは西田

 スーさんを演じる西田敏行
 スーさん三國連太郎さんハマちゃん西田敏行(C)2007松竹株式会社
 スーさん役の西田敏行(左と)ハマちゃん役の濱田岳
3枚

 俳優の西田敏行(67)が、テレビ東京系ドラマ「釣りバカ日誌 新入社員 浜崎伝助」(10月スタート、金曜、後8・00)に“スーさん”こと鈴木一之助役で出演することが6日、分かった。

 映画版の主人公・ハマちゃんが、まさかまさかで故三國連太郎さんが演じていたスーさんに変身。

 都内で取材に応じた西田は「『ありえない』と思っていました」と偽らざる心境を明かした。主演の濱田岳(27)と新たな名コンビを誕生させる。

 “まさか”が実現した。現代を舞台に“釣りバカ”サラリーマン・ハマちゃんの新入社員時代を描くドラマ版で、スーさんを西田が演じる。

 いわずと知れた映画版のハマちゃん。88年から09年まで22作続いた代表作では、スーさん役の三國さんと名コンビを結成した。それだけに、プロデューサーから「まさかを実現できたら、面白くないですか?」と口説かれても、出演を決断するのに1カ月かかったという。

 西田は「とても驚きました。最初は『ないな』と思ったんです」と振り返る。だが、時間がたつにつれ、別の感情がわき上がった。

 「街で『もう釣りバカはやらないんですか?』と声をかけてもらうことがあり、もう一度『釣りバカ』の世界に足を踏み入れてもいいかなと気持ちが変わっていったんです」

 自身の“分身”ともいえるハマちゃんを演じる濱田には「あなたの浜崎伝助をつくることに心を砕いてください」と告げたという。

 「自分のやってきた映画の釣りバカは心の奥にしまって、新作のような感覚で現場にいます。濱ちゃんには、自分が納得いくハマちゃんを演じてほしい」

 ドラマ化発表後、ネット上では“スーさん役=西田”を熱望する声が相次いだ。誰もがうなずく奇跡のキャスティング。原作者のやまさき十三氏も「発想がすごいし、受けてくださった西田さんもすごい!!」と興奮を隠せない。濱田も「スーさんの胸をお借りして、若者らしく“やるしかない”と思っています」と燃えている。

 13年4月に三國さんが亡くなってから2年半。お墓に報告に行ったのか聞くと、西田は「僕の場合、スーさん(三國さん)はいつでも(頭の)上の方にいるんでね」と笑い、変わらぬ絆を感じさせた。「『やるよ』みたいなことは言っておきました。(声を似せて)『やるの?』って」と“驚いていた”という。

 自身が演じるスーさん像について「今回はちょっと悪目のスーさんです。(社長として)ピュアな気持ちだけで会社が大きくなるわけもない。そこを新入社員のハマちゃんに洗い流されていく、そんなスーさんにしたい」と明かした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス