藤原竜也ドタバタ喜劇でイメチェン?
俳優の藤原竜也(33)が、クールなイメージをブチ壊す痛快喜劇に主演することが14日、分かった。英作家アラン・エイクボーン氏作の4人芝居「とりあえず、お父さん」(12月3~23日、東京・天王洲銀河劇場)で、翻訳物のドタバタ喜劇に初挑戦する。悪役をもこなす芸達者のためクールなイメージが強いが、実はお笑いが大好きとあって、おちゃめな素顔満載の熱演が見られそうだ。
「とりあえず-」は“現代のシェークスピア”とも称されるエイクボーンが50年前に書いた“勘違い物”で、恋人の元不倫相手を恋人の父と勘違いしてあいさつに行ってしまった主人公が巻き起こす、抱腹絶倒のドタバタ劇だ。恋人を本仮屋ユイカ(28)、元不倫相手を柄本明(66)、その妻を浅野ゆう子(55)が演じる。
藤原は三谷幸喜氏作品などで喜劇の経験はあるが、翻訳喜劇は初めて。「真実を知らないのは主人公だけ」という設定のため、「真面目にボケる」という難しい演技に挑む。
初舞台から18年、シェークスピア悲劇などの印象が強いためか“堅い”“真面目”と思われることも多い藤原だが、実は面白いことが大好きで明るい。映画で共演したブラックマヨネーズ・小杉竜一(42)は飲み友達。テレビ番組で出前に変装してファンにドッキリを仕掛けたり、自分のモノマネをする芸人に見本を見せたりするなど、おちゃめな面を披露したこともある。
藤原は「今まで僕が経験したことのない未知なるジャンルのお芝居。人を笑わせる空気を作ることは、芝居をする上で非常に難しいですし、くだらないことを必死に本気でやるところにやりがい、面白さがある。その面白さを真剣に表現できたら」と意気込んだ。
また、今月でTBS系「王様のブランチ」MCを卒業する本仮屋は、卒業後初にして2度目の舞台。藤原の舞台に衝撃を受け共演を夢見て来たといい「とても光栄。すごく楽しみでどきどきしています」と話していた。