マッチ&伊集院氏 7年ぶり黄金タッグ

 12月にデビュー35周年を迎える歌手の近藤真彦(51)が、親交のある作家・伊集院静氏(65)が作詞した52枚目シングル「大人の流儀」を年末に発売することが14日、分かった。

 タイトルは伊集院氏のベストセラーエッセーと同名。伊集院氏とは2008年以来、7年ぶり7作目のシングルでのタッグとなり、「千年恋慕」(14年2月)以来、約1年ぶりのシングルで記念イヤーに花を添える。

 伊集院氏から「大人の流儀」のタイトルで歌詞を書いてもらうことは昨年末から思い描いた。

 「35周年で51歳。大人をテーマにした曲が欲しかった。『大人の流儀』しか浮かばなかった」と自ら提案。「ギンギラギンにさりげなく」(81年)など伊集院氏が歌詞を手掛けた24曲を収録したセルフカバーアルバム(7月発売)制作中の今春に企画が動いた。

 7月宮城公演で初めて近藤のライブを鑑賞し、感激した伊集院氏から9月末に男の生きざまを描いた「大人の流儀」の歌詞が届いた。

 近藤は「ご本人の宝、財産を俺に託してくれた。歌詞は奥深い」と感動。81年「ギンギラ-」に始まり、08年「BANKA~男たちの挽歌~」とシングルでは過去6作、伊集院氏の楽曲を歌ってきたが、「挑戦状っぽいとこありますよね。『ここまで歌えるようになったか』みたいな」。「少しの我慢」を自身の「男の流儀」とした近藤は「一生歌っていける作品ができると期待してます」と完成に燃えている。

 現在はミディアム系から歌謡曲調など歌詞に合った楽曲の選定など調整を重ねている。12月11、12日に全国ツアーの最終公演として行われる「日本武道館で披露したい」と意気込む。

 記念イヤーだけに19年ぶりの紅白歌合戦出場も期待される。オファーがあれば「断る理由はない」と語る近藤は「最悪、衣装を着てジャニーズ枠で見にいくよ」とちゃめっ気たっぷりに紅白への思いも口にしていた。

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