政府は２２日、「１億総活躍社会」を実現するための具体策を検討する「国民会議」の民間のメンバーに、タレントで戸板女子短大客員教授の菊池桃子や増田寛也元総務相らを充てる方針を固めた。加藤勝信１億総活躍担当相が２３日に発表する。

　知名度が高く、子育てをしながら女性のキャリア教育などに関わる菊池をメンバーに加えることで、「希望出生率１・８」などの目標達成に向けた司令塔役を担う国民会議をアピールする狙いがありそうだ。

　このほか、高橋進日本総合研究所理事長や樋口美雄慶応大教授も起用する。

　政府は国民会議の初会合を２９日に開く方向で調整中。経団連の榊原定征会長、日本商工会議所の三村明夫会頭の起用も固まっている。

　国民会議は閣僚と民間の有識者で構成。政府は会議の議論を踏まえて１１月中にも緊急対策を打ち出し、来年には中長期的な指針となる「１億総活躍プラン」を策定する方針。